2001/11/8 page 1/1
海上自衛隊のイージス艦を調べる
─テロ対応として派遣で検討された護衛艦とは
─
日本がどこまで踏み込むか心配されるが護衛艦を派遣するという話しが浮上してきた。
イージス艦の派遣を見送る意見が強まる
政府・与党内で27日、米同時多発テロへの日本の対応策として、情報収集目的で検討してきた海上自衛隊の最新鋭護衛艦・イージス艦の10月初旬のインド洋派遣を見送る意見が強まった。
防衛庁は、防衛庁設置法の「調査・研究」に基づき、他の護衛艦や補給艦とともに、10月初旬にも長崎県・海上自衛隊佐世保基地のイージス艦「こんごう」(7250トン)をインド洋に派遣する方向で調整していた。
しかし、27日の自民党総務会では、野中広務元幹事長が「イージス艦派遣はどういうことなのか」と指摘。同党の山崎拓幹事長も同日、「私はイージス艦派遣には消極論だ」と慎重論を唱え、防衛庁首脳も「結論は出ていないが、(政治的に)難しい」と述べた。
与党内には米軍への情報提供問題をめぐり、「従来の防衛庁設置法を適用するのは逸脱しており、集団的自衛権行使の問題が発生する。過剰防衛だ」(自民党幹部)との批判が高まっていた。
イージス艦は「フェイズド・アレイ・レーダー」と呼ばれる高性能レーダーと、多能的な迎撃ミサイルを装備した最新鋭の護衛艦。防衛庁は当初、「情報収集」として活用を検討していた。
[毎日新聞9月28日より]
−イージス護衛艦が作られた背景とは−
イージス護衛艦「こんごう」型は、海上自衛隊が保有するイージス防空システム搭載護衛艦である。このイージス艦は、冷戦末期、米軍は欧州でソ連と戦争が発生した場合極東からも戦端を開くという構想を打ち出し、その際空母機動部隊や海上補給線に襲いかかるソ連の航空脅威をイージス艦やミサイルフリーゲートなどで対抗しようとした。しかしそれでも完全に封じ込めるのは無理であったので、海上自衛隊にも手伝わせるためにイージス艦を保有させようとした。
そのころ海上自衛隊でも、ソ連の中距離爆撃機などからシーレーン(海上航路帯)を防衛する必要があったため、イージス艦導入が1988年度計画で決定された。
米国がイージス艦導入を求めたのには他に、海上自衛隊が83年ごろ軽空母を建造しようとしたが、米海軍は海上自衛隊が軽空母を保有することにより、米海軍の「助手」としての立場から自立すると警戒し、「軽空母よりイージス艦など護衛艦を優先すべき」と主張したこともありイージス艦が導入されることとなった。ここにも日米のそれぞれの思惑が見え隠れする。
イージス艦が搭載するイージス防空システムは、コンピューター制御されるSPY−1フェーズド・アレイ・レーダー(最大探知距離は450km以上)、射撃指揮装置、Mk−41VLSミサイル発射機、スタンダードSM−2MR対空ミサイル(射程距離70km)などから構成されており、捜索・探知・追尾・情報処理・攻撃が自動で行うことが可能で、一度に10以上の空中目標を攻撃でき、人間の能力のみでは対処不可能な航空機の多方向同時攻撃にも対応できる。従来のターターシステム比べ射程距離、同時攻撃数など大幅に能力が向上している。こんごう型はアメリカのアーレイバーク級イージス駆逐艦をベースにしている。
最高の電子機器で武装された艦というイメージがする、コンピューター制御で多くの攻撃ができるようだ。これなどは嘉田由紀子先生の云われる「遠い水」と同じように、戦いも「遠い戦闘」になるような気がする。人々は水辺から離れてその実感を失ってしまったように、コンピュータ−の生みだすバーチャルが、悲惨さの現実味を失わせたのを、私たちは湾岸戦争の報道で経験した。
本来は、1980年代には「はたかぜ」型が調達されることになっていたが、2隻で打ち切られ。1988年度計画でイージス艦の導入が決定された。そして一番艦こんごうは1990年に就役、その後、全部で4隻が建造された、 艦名「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」の4隻である。現在、各護衛隊群に一隻づつ配備されている。1隻あたりの建造価格は1357億円。
しかし、こんごう型が予定通り4隻建造された頃には冷戦が終わり、ソ連の航空脅威は消滅、イージス艦は不要なものとなっていった。だが、1991年湾岸戦争以降第3国に拡散した弾道ミサイルが深刻な脅威として考えられ、日本でも3番艦「みょうこう」が北朝鮮のテポドンを探知・追尾、その後TMD(戦域ミサイル防衛)が米国と共同開発されることとなった。
イージス艦を現在保有するのはアメリカと日本だけだが、スペインが簡易型イージスシステムを搭載したアルバロ・デ・バサン級フリゲイトを建造中、韓国でもイージスシステム搭載のKDX−3を計画している。(写真:イージス艦 みょうこう)
イージス艦
イージスとはギリシャ神話のアテナ神の持つ盾の名前。艦隊防空用ミサイル護衛艦。多方向から飛来する対艦ミサイルに対処する。300キロ以上の範囲で、同時に最大約200個の目標をキャッチするレーダーと、12個以上の目標に対応できる射程100キロを超す迎撃用ミサイルを搭載する。
■引用させて頂いたホームページ「INFOMATION COMMAND」は、
管理人の個人的な事情により閉鎖されることになったそうである。
閉鎖日:2001年7月20日 管理人はやぶさとあった。
☆INFOMATION COMMAND
■http://plaza25.mbn.or.jp/~akizuki/gendai/aesismyoukou.htm
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2006.1.2 より
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